■建築レポート■既存建物の耐震補強工事2

2006年10月05日「昔の床は恐ろしい・・・」

根太.jpg2006 175.jpg 毎日こうしてコラムを書いているとちょっとした作家気分になりますねー。
この場合編集長は北村社長?(笑)

 さて、前回に和室の壁強化工事を行ったわけですが、それに伴い床も壊さなくてはなりません(土台にからむ仕事ができませんからね)。
床板・根太・大引き・土台等に特別傷みもなく、現状に不安要素がなければ、必要最低限の解体〜復旧で済みます(場合により一部補強)。
始めは「まぁある程度の補強は必要かな〜」なんて思っていたら、開けてビックリ!とんでもない!

第一声が「なんじゃこの床!?よくいままで平気だったなー!」でした。

 まず 「根太
普通は最低でも45mm×35mm、最近の建物だと大体は45mm角か、もしくは45mm×60mmの根太材を、1尺(303mm)ピッチで敷いて行きます。
 ところがこの家の和室は根太が30mm角という驚きの細さ!おまけに455mm
ピッチ!

3cmですよ3cm!?それも45cm間隔という恐ろしさ!怖くて根太一本に乗れません!!

 次に「大引き・根太掛け
根太に直交する大引き土台、標準だと90mm角を使用、ところがそれが60mm角だし・・
根太の際につける根太掛けも普通27mm〜30mm前後の材を使用するのですが、それも厚み1センチ位ののペランペランの材料・・・

 もちろん全て新しく造り替えました。根太・大引き・根太掛け・束・束石(ピンコロとも)。 写真 上
畳床の床板も新しくラーチに張替えればもう完璧!写真 下

 しかし総合的に見てもただただ怖い・・その一言でしたね・・・
 この家を建てた大工はよっぽどスマートの軽い方だったんでしょうかね〜?

                                          ではまた明日!!


 

人気blogランキングに参加中です。クリックお願いします!

■建築レポート■既存建物の耐震補強工事2 by 岩城剛

お問い合わせはこちら

InternetExplorer7をお使いの場合、上記ボタンをクリックするとセキュリティに関する警告が表示されることがございますが、そのまま続けていただいて問題ございませんので、ご安心ください