■建築レポート■W邸新築工事

2005年11月06日「W邸新築工事」

050.jpg皆様おはようございます。北村信行です。只今朝の5時15分です。

長いことお休みしまして、すみませんでした。
引渡し物件があったり新規物件の見積もりが2件ありまして、私の夜の時間と日曜日ははそちらに持っていかれました。なぜ夜なのかと?・・・・私は、お日様が出ている時間は大工として毎日汗を流しています。1日が30時間あればいいなと思いながら仕事をしていました。 見積もりしていた2物件も『北村住建さんにお願いします』と無事に受注できましたので、私のコラム日記も復活します。

今回は、延床50坪弱の建替え新築工事です。
構造体も造作材もすべて無垢材で「シンプルモダン」を基調とした、開放的な空間のお家です。    設計事務所様からのご依頼物件です。 地盤調査から竣工まで、2ヶ月位かけてお届けします。

旧家屋の解体工事も終わり、地縄張り、地鎮祭です。

地鎮祭(建築業界人仲間では‘地祭り‘と言っています)=何のためにやるのか?・・・・・・・
建築する敷地に図面に基ずき、建物の外周の配置を紐状のもので張ります。
その中心部付近に臨時の祭壇を設け、地元の神社の神主さんにご足労いただき、神様にご降臨していただきます。そして、建主様の家内安全、工事の無事完成を祈る儀式です。

地鎮祭、上棟式のことで、よく皆様から下記のようなご質問を受けるのですが
 1、地鎮祭、上棟式は必ずやらなければいけないのですか?
 2、祭壇、鋤、鎌、鍬の用意はだれがするのか?
 3、神主様の手配はだれが?
 4、神主様への謝礼の金額は?
 5、参加してくれた人へのお礼は?
その答えは、コラム日記のページでは長くなってしまいますので「お問い合わせ」ページにて個別にメールでお答えさせていただきます。
 ・・・・・メールアドレスのみの記入だけでも遠慮なくどうぞ・・・・・

次回は、地盤の地耐力試験(地盤の強度)へ進みます。  次回お楽しみに・・・・・・

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2005年11月13日「地盤調査」

 046.jpg今回は建物を建てる敷地の地盤の強度の調査です。
建物の構造材は柱は国産檜、梁はベイ松の無垢材で、年輪の数と同じ以上の寿命があるといわれています。
ていうことは、70年以上持つ建物を作る事になります。今注目されている集成柱等では比較にならない寿命になりますので、基礎も頑丈なものを作るわけです。しかしその基礎を支える地盤が弱ければ、建物は傾き、「こんなはずではなかった」と20年後位に後悔しないよう地盤の強度を調査しました。

今回は、「スウェーデン式サウンディング試験」という方法で行いました。木造住宅では一般的な方法です。
スウェーデン式サウンディング試験は、北欧のスウェーデン国有鉄道が路盤の調査をするために1920年頃に採用した方法です。その後1954年に日本の建設省が堤防の地盤調査として導入したのが始まりです。現在では、JIS規格に制定され、戸建住宅向けの地盤調査はほとんどこの方法を実施しています。

「それってどうやってやるの?」と思った人は下記URLを見て下さい。(話が長くなるし、難しいし、興味が無い人にとって面白くないし・・・・途中でやめてごめんなさい)

N値(調査結果)を見て長い将来の事も考えて判断するのは建築する側の判断です。今回は設計士さんが判断します。その結果は?・・・・・次回にて報告します。

スウェーデン式サウンディング試験の説明ページhttp://www.s-thing.co.jp/mov/ss_bb.htm
                                               お楽しみに

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2005年11月20日「地盤補強工事」

105_0584.jpg先週の答えです。
「N値の結果が微妙だった」との答えでした。(設計士さん手配の調査だったため私のところには詳しい資料がありません)
たぶんボーダーラインだったのでしょう。(換算N値3〜5以下ではないか?、N値だけで判断できないし他に要因があるのかも)

結論は「やる」 疑わしきはやっておくと判断されたのでしょう。正解だと思います。
費用はお客様持ち、微妙な判断は設計士さん・・・専門家の立場で説明して疑わしきはやっておこうと説得された事だとおもいます。

今、新聞やテレビで「構造計算の偽造」が話題になっていますが、疑わしきはやっておくそしてその工事にかかる予定外の費用はお客様持ち、それを説得する設計士さんは住む人のことを考えて専門家としての義務感で結論を出されたのでしょう。

私共、建築をする立場ですと、設計士さんが出された構造計算に疑いを持つ、又は指摘するとかそんなことを新聞等で言われていますが信頼の上で工事をしていますので、思ったとしても今までは口にはしなかったでしょう。これからは、設計士さんという先生に口出ししなければならない時代になるのかと思うといやですね・・・・・・
しかし、今回の現場の設計士さんのように絶対的な安全を考えてお客様に予定外のお金を出させても実施すると言う姿勢の設計士さんの下で仕事が出来ることが一番の喜びです。なぜなら信頼できるからです。

さて本題です。
今回は基礎の立上り部分及び、力のかかる耐圧盤の下に鋼管杭を何十本も打ちました。
鋼管杭など杭の種類はいろいろありますが、特徴など使用する種類は、専門的になりますので割愛します。

次週は、基礎工事に入ります。 ・・・ではごきげんよう・・・・

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2005年12月11日「割栗地業工事」

105_0589.jpg杭打ちも無事に終わり、割栗地業工事になります。

コラム日記をお読みの皆様から「割栗地業ってなーあに?」と言われそうなので簡単に説明しておきます。

写真のように建物全体に割栗が敷き詰められているのが、ベタ基礎にするためのです。

鉄筋を配筋する前に割栗という10cm〜15cm位に砕いた石を敷いて転圧して地面の土を固める工事です。その後40−0という4cm〜0cmに砕いたジャリのような砕石で目潰しをして完了となります。

割栗は大きさが色々あるのですべて人間の手で一個ずつ平らになるように敷き詰めます。
砕石には再生砕石(古いビル等を解体したコンクリートの塊を砕いた物)もありますが当社は再生砕石は使っていません。

この段階の工事は、建物ができてしまうと見えなくなって(見ることが出来ない)しまいますので、建て主様もよく勉強をしてチェックする必要のある箇所です。
建売、売建の物件は、見えなくなってしまう部分の工事中を見ることが出来ないので、信頼の出来る業者か調べる必要が有ります。

新聞やチラシでベタ基礎をセールスポイントとして広告しているハウスメーカーがありますが、地震大国の日本では今はあたりまえです。特別すぐれているわけではありませんので惑わされないように!!!

今回の工事は,特別すごい内容はないので説教みたいになってしまいましたが、家を建てたいと思っている人は参考にしてより一層勉強をして下さい。(検索サイトでいくらでも調べられます)

次回は、鉄筋工事になります。 出来てしまうと見えなくなってしまう工事なので説教みたいになりますがお楽しみに・・・・・・・・

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