■建築レポート■とことん『和』の家 新築工事

2005年11月20日「工事着手前の一番大事な仕事」

img_6509_1.jpgまたまた、建主様のこだわりが強い『現代の和』を追求した新築工事です。
先日、コラム日記でお話した見積していた2物件のうちの1つで設計事務所様からのご依頼です。
金額的なことより絶対受注してこの物件を私の手でまとめたいそう思っていましたので、気合が入ります。私北村が「自ら棟梁としてたたかなくては」と義務感に駆られた仕事内容です。
したがって、「コラム日記」も北村信行が報告してまいります。

今回は、全ての工事を行う前の仕事です。
読んでくれている人にとっては、’’そんなことどうでもいいよ’’そんな声が聞こえてきますけど、実際は建主様や当社には重要なことなので報告しておきます。

建築現場の立地する場所が、桜並木のあるインターロッキングの大きな歩道に面する立地です。光景を思い浮かべてみてください。その場所に建築するわけですから、気をつかわなくては・・・・・
インターロッキングの上に生コン車、クレーン車がバンバン載ったらどうなるか考えて下さい。

20ミリ厚の鉄板を敷いて養生します。写真は、養生する前に現状を確認のために撮影しておきました。後々、この工事をしたために沈んだんだと言われないようにするためです。そして「コラム日記」のこの場をお借りして公開しておきます。
ここまでやっておけば、みんな安心して仕事に精進できるでしょう。

次週からは工事工程にいきます。 それでは又・・・次週お会いしましょう。

*構造見学会を実施していた現場です。順序が逆になりすいません
 東京都内では、めったに見れない建物であり、まして建築中の見学会は皆無でしょう。
 いつでもお問い合わせください。

人気blogランキングに参加中です。クリックお願いします!

by 北村信行 この記事の単体ページへのリンク

2006年02月17日「砕石地業工事開始」

IMG_6533.jpg歩道の鉄板養生も終わり、ダンプやユンボの建設機械が安心して乗り入れが出来るようになりました。

さっそく、根伐をしていつも通りの砕石、割栗地業工事を始めます。当然ベタ基礎です。

しかし、他の現場と違うのは根伐りをしていると地中より大量のゴミが出てくる出てくるでアゼン

たぶん昭和40年代のゴミと思われる物がが、なんと2トン車1台分も出てきて、私も作業員一同もガックリ!! 「今日はもう仕事をやめて帰りたい」という気持ちに誰もが思ったことでしょう。

さてこの大量のゴミをどうするか とにかく場外へ出さなくては仕事が出来ないし、お金もかかる事だし、お施主様へ連絡してこの現実を理解していただかなければということで電話!! OKでました。

一応、産廃処理の業者へ金額の確認を取り、50、000円位ということだったので、お施主様へ確認の電話をして ダンプに積んで産廃処理場へ出発進行!!やれやれ!!

後から廻ってきた請求書が10万円プラス消費税  うそでしょ!!今さらお客さんに言えないし
5万円は弊社の泣きになりました。

まあ〜今回の事は誰の責任でもないし、しょうがないか (肩がおちる音)

人気blogランキングに参加中です。クリックお願いします!

by 北村信行 この記事の単体ページへのリンク

2006年03月04日「基礎工事最終段階」

IMG_6593.jpgいつもの様に割栗地業、配筋工事も無事終わり、立上りの生コンの打設を行う直前です。

コンクリートの呼び強度はベタ基礎である耐圧盤共24N/m㎥です。設計強度では18N/m㎥ですが当社独自の仕様である設計強度プラス3、そして気温が低く寒いので温度補正が入りプラス3で合計24N/m㎥になりました。

木造2階建ての基礎にしてはすごい強い基礎になります。

出来てしまうと違いはまるっきりわかりませんが、生コン(レディーミクストコンクリート)とはこうゆう物でしょう。だから悪い奴が悪をやりやすいのです。設計強度マイナス3などはかわいい方でシャブコンなんていう水みたいな生コンを打つ奴もいるとマスコミが言っていましたが
同じ建築に携わるものとして信じられません。

当社では、使用したコンクリートの配合を証明するためJIS認定生コン工場の配合報告書、又は納入書を必ず提出します。当たり前ですが

家を新築された方でコンクリートの配合報告書を見たことのある人、又は持っている人は安心です。基礎の生コンを証明する業者であればその後の工事もきっちとしていると思います。又、無い人は業者さんへ求めてみて下さい。JIS認定生コン工場の物であれば、過去3年位前までわかると思います。

こういった当たり前のことがほとんど行われていないようです。高いお金でマイホームを購入、又は建築されるわけですから、皆さんもとことん勉強するか、信頼できる業者(何も言わなくてもきっちとしている業者)を見つけるか二者択一です。

次回は上棟です。
かなり複雑な難易度の高い木材の加工ですので、すんなり棟が上がるか? お楽しみに

人気blogランキングに参加中です。クリックお願いします!

by 北村信行 この記事の単体ページへのリンク

2006年03月25日「上棟しました」

IMG_6633.jpg100%完璧とまではいきませんでしたが、上棟しました。

構造材は全て現しのため「掛け矢」でかんかん叩けなくて 当て木を当てながら そして仮筋は付けたいところに付けられず、慎重に図面を見ながらかくれる場所に釘を打たなければ柱や梁に傷が付いてしまうと 鳶さんもしびれていました。

現しの松丸太登りたいこ梁、現しの松丸太棟木などがあり、さらに間くずれがあったりとかなり複雑な納めなので、すんなり何事もなく一発で上棟するとは思っていませんでしたが、なんとかなりました。

この後、上棟式があり楽しい直会(なおらい)です。大工連中も、鳶さんもここ何年もやったことが無い位、大変な建て方だったため、一段と盛り上がりました。お施主様とも交流が持ててすごい楽しかったようです。大工の若い衆と鳶さんの若い衆はさらに2次会へと流れ込み朝まで飲んでいたそうです。

私も久しぶりに感動した「建前」でした。やっぱり「建前」は何度やってもいいもんですね

人気blogランキングに参加中です。クリックお願いします!

by 北村信行 この記事の単体ページへのリンク

2006年05月07日「屋根工事」

 106.jpg 119.jpg
 123.jpg 096.jpg無事に上棟式も終わり1日でも早く屋根を作らなければ・・・・・

この現場は構造体がすべて現しのため屋根ができる前に雨が降ってしまったら染みが付いてしまいます。(化粧垂木の施工が終わり次第建物がすっぽり覆える莫大な大きさのシートをかけて万が一の雨でもOKですが)

天竜杉の野地板も現しのため、屋根断熱材は当然外断熱となります。旭化成のネオマフォームを杉野地板の施工後に敷きつめます。その後、燻し銀の和瓦を載せる野地ベニヤを施工して終了となります。

毎日シートをめくって工事して又シートを戻しての繰り返しを1週間位行いました。

この莫大な大きさのシートは、外壁の構造合板が張られるまで使用します。足場などに雨がはねて柱などに染みをつけないためです。

そういう現場ですので、雨が降っても仕事ができますし、雨に打たれることが無いため常に現場の中がきれいでGOODでした。

人気blogランキングに参加中です。クリックお願いします!

by 北村信行 この記事の単体ページへのリンク

2006年07月02日「構造金物工事」

172_7240.jpg172_7237.jpg
172_7239.jpg
屋根工事も無事に終わり、雨が降っても安心です。
 
とにかく、柱も梁も棟木まですべての構造材が現しのため濡らせないのでこれまで1週間は、毎日毎日突然の雨が降ってもいいように莫大な大きさのシートを掛けたり剥がしたりで大変でした。

これから、構造金物工事に移ります。

この建物は、羽子板金物やVP金物はほとんど使用不可能のため、使用していません。

なぜだかわかりますか?・・・天井がないので全部丸見えなのです。

しかし、何も入れないというわけにはいきません。地震にうるさい北村住建が認めません。

じゃあ、見えてもしょうがないけど入れるか・・・それは世間の工務店やハウスメーカーが考える手段です。 一般的には、色々な建物を拝見させていただきましたがみんな入っていました。

北村住建はどうしているのか・・・・・

あまり教えたくありませんが、ちょこっとだけ披露しましょう。
建物の強度は一切、弱くしてはいません。あしからず・・・

1、柱のほぞを長ほぞにする。(普通=60? 長ほぞ=90mm)

上記写真の込み栓(一番上)を使うためです。堅木の欅材を横から打ち込みます。VP金物(写真2番目)と強度は同じになります。 全ての柱の足元と頭に入れました。
昔々の工法ですが、まだまだ金物には負けていません。

2、横架材どうしの金物は、羽子板ボルトを使うのですが、ほとんど使えませんでした。

隠しボルトという手方を使っています。材料にめんどくさい加工をします。
手間がたたった分、下からは何も金物をつけてはいないように見えますが、これも強度は落ちていません。

3、特殊なボルト用座金を使用しています。

強制乾燥をかけていない自然の木材を使用しているため、長い年月で木痩せが生じて、思いっきり締  めたボルトも緩んでしまいます。そうなると何のための金物なのか?ということに・・・
そのためにはどうするか・・・いい座金があるのです。痩せた分締まり、揺れを感知するともっと締まる  という優れものがあるのです。(写真3番目)
値段は普通の角座の25倍〜30倍もしますが、こういう建物には重宝します。

この建物は、歴史に残っている社寺仏閣などに使われている昔ながらの工法と最新鋭の工法を取り入れながら建築されています。

この後の工事も、いたるところに新旧の工法を取り入れ、進んでいきます。  お楽しみに・・・・・


  

人気blogランキングに参加中です。クリックお願いします!

by 北村信行 この記事の単体ページへのリンク

2006年09月17日「筋交い、外部構造用合板張り」

 134.jpg構造金物工事が完了して当社の金物自主検査が終了しました。

次は、筋交い入れ、外部構造合板張りの工程に移ります。

筋交いの材料は、檜(45mm×90mm)を使用します。

納入された材料を1本1本チェックっして暴れや通りを確認します。
暴れや通りの良いものは、片筋交い部分へ、ある程度の暴れや通りの悪い物はたすき掛筋交いへと入れていきます。仕上がりに影響が出るような暴れや通りの悪い物は他の用途に使用します。そのために数量は2割程多く納入してもらいます。

??なぜそんなことを??

筋交い材が反っていると壁の仕上がりが凹凸になってしまうので特に片筋交い部分には気を使います。ではなぜたすき掛け筋交いは・・・・2本の筋交いが、お互いに反発して矯正されるように入れれば凹凸が無くなるということです。
人乾を行っていない材料(人工的にボイラー等で強制乾燥をかけていない材料)を使用する時は当然の作業なのです。
当然、今は反っていないが永い将来の暴れる方向も考慮しています。


外壁に張る構造用合板は、耐震強度を増すためと、通気モルタル工法を施工するための下地です。

外周面を通気させることにより、壁内結露や万が一雨水が壁内へ浸入した場合の木腐れを防ぐためです。この通気を取ることにより、100年住宅へとなります。
構造材自体が、何百年も持つものなのに湿気などで建物の寿命をちじめるようなことはしたくありません。

昔々からの理論をここにも最新工法を取り入れています。

次回は断熱工事へと進みます。

人気blogランキングに参加中です。クリックお願いします!

by 北村信行 この記事の単体ページへのリンク

お問い合わせはこちら

InternetExplorer7をお使いの場合、上記ボタンをクリックするとセキュリティに関する警告が表示されることがございますが、そのまま続けていただいて問題ございませんので、ご安心ください