大工技術の粋を凝らした見学者絶賛の家(2006年3月/東京K邸)
今回は、民芸調の建物を数多く手がけている「重成建築設計所」の重成所長様からのご依頼で手掛けた建物です。
建て主の葛飾区K様は、何件もの設計事務所を尋ね歩き、やっと重成1級建築士と出会い、ご自身の描いているマイホームの「こだわり」にぴったりということで設計を依頼したそうです。
葛飾区K様は、若いご夫婦ですが、民芸調の建物に対するこだわりが強く、台所以外はすべて真壁工法を取り入れています。そして梁や屋根垂木なども現しにしてあり、住宅としてはなかなか見ることができない建物が完成しました。
重成1級建築士の設計力も高く、構造と意匠をみごとに融合させた住宅です。住宅というよりも芸術といったほうが良いかもしれません。
施工は基礎から、北村が自ら棟梁として現場を進行させてきました。
建物が完成して葛飾区K様のご好意で、オープンハウスを開催させていただきました。一般のお客様、設計事務所様など多数のご来場された全ての方が一言「すばらしい!」と言います。その後、絶句されている様子が今でも私の脳裏を離れません。
弊社の若い大工達も日本建築の真髄を勉強させて頂いたすばらしい現場でした。この建築に関わった全ての職人が一生の思い出に残る現場になるでしょう。