北村:よく、職人さんって設計士さんが現場に来られるのが嫌だって言う人が多いんですけど、岩城君も神谷君もあとウチの下職さん達も、みんな設計士さんが来るのが好きだから。
逆に毎日来てくれるといろんなことが聞けるし、現場も止まらずに進むんですよね。
稲沢さん:仕事のやりやすいもう一つの要因として、北村住建さんの協力業者さん達っていうのがなんていうかこうフラットに関係ができているんですよ。
僕が設計者だっていうのは当然分かっているんですけど、みなさん僕のことを名前で呼ぶんですよ。
「稲沢さん!」っていう風に、「さん」なんですよ。
北村:スイマセン・・。
稲沢さん:イヤイヤ!いいんです!
僕も職人さんを、「○○屋さん・大工さん」って呼ぶよりも、「○○さん」って名前で呼ぶ方がこう関係がより近くなっているような感じがして。
そういう関係が自然と北村住建さんは出来ていて、、、中には名字を知らないで下の名前で僕が呼んでいた業者さんもいましたからね(笑)
そういうような関係が出来ているので、ダメなものはダメだ!っていうのを職人さんからも僕にはっきり言うし僕も職人さんに言えるし、っていうのがすごい良い現場だなぁと思います。
---お互いに言いやすい環境なわけですね。
稲沢さん:そうですね。でもそれは決して甘えとかではなくてね!
より良い物を造る為にコミュニケーションをとれるっていうのが、良いことだと思います。
岩城:お茶の時間なんかに稲沢さんと打合せとかもあるんですけれど、それだけじゃなくて全く関係のない世間話をしたり。
こうコミュニケーションをとっていくことで、稲沢さんがどういう考え方をする人なのか、どういう建物を求めている設計士さんなのかな?っていうのも分かってくるし。
お客さんともお茶の時間のほんのちょっとの世間話をしていると、そのなかでお客さんがどういう生活をしていきたいのか、どんな家に住みたいのかっていうのが少しずつ見えてくるんですよ。
そうすると、一つ一つの提案もしやすくなるんですよね。
逆にコミュニケーションが全くとれてないと、設計士さんもお客さんも何をどう求めているのかっていうのがさっぱり分からないですから。