---北村住建さんといつ頃出会われて、その出会いのきっかけを教えて下さい。
タカコさん:最初の出会いは2008年8月になりますね。
私が仕事としてカフェのプロデューサーをやったりコンサルタントをしているんですけど、その私のお客さん(カフェ・ルッカ)のお店を手がけていただいた時が初めての出会いになりますね。
まず吉田さん(デザイナー)との出会いからになるのですけど、吉田さんからのご紹介という事で安心して北村さんにお願いしました。
そのお客さんの店舗をすごく気持ち良く手がけて頂きその出来具合もすごく良かったので、是非自宅の方もお願いしたいなと思いご依頼した形になります。
---こちらの奥秋さんの建物を設計された吉田さんが、設計をする上で苦労された点などがあれば教えて頂きたいのですが。
吉田さん:設計で苦労と言えば、「店舗」が入るっていうのはやはり難関でしたね。二世帯って二軒分ですけど、今回は三軒やっているような感じでした。
奥様:私からの要望もけっこうあったんですよ。
私は身体が悪いものですから、車椅子になった時の事を考えて段差を無くすとか、間取りの出入り口を広く通れるとか、色々と要望を言わせて頂いたんですよ。
岩城(北村住建):一階の和室が一段上がっているんですけど、ちょうどお母さんが座れる高さっていうのでわざと一段上げて、そのまま横に寝られるように施工しているんですよ。
吉田さん:そういう工夫は確かに取り入れましたね。
車椅子を使う事になっても玄関まで段差がない様にしてありますし、あとはそれぞれ扉類をちょっとずつ大きめにしてあります。
又今回は経済的な問題で通常の巾の扉に関しても、将来扉を大きくできる様に、構造設計をしてある所があります。
---すごく暖房をいれてないのに室内が暖かく感じるのですけど、何かされているのですか?
吉田さん:「土壌蓄熱床暖房」の施工をしてあります。
カナダで実績のあるサーマスラブを採用しました。
長い目で見て有益だという事で提案をさせて頂き、これを使えば光熱費の削減にもなるし、特に女性人が寒がりだというのを聞いていましたので採用にいたりました。
タカコさん:なんか優しい暖かさですね。普通の床暖房だと足の裏がけっこうな温度でちょっと熱くなりすぎるって感覚もあるんですけど、優しい暖かさって感じで、基本足元が暖かいんですよね。不思議な感じですね。