◆家づくりのコラム:断熱材について

 

住まいの環境を快適にし、省エネ性能を向上させるために重要なのが断熱材です。

断熱材の役割は、家の外から室内に入り込もうとする熱や寒さ、騒音などの不快要素を軽減し、室内の温度を一定に保つ役割があります。

住宅に使われる断熱材は、大きく分けて繊維系と発泡プラスチック系に分けられます。

今回は、住宅に使われる断熱材の種類と特徴について確認しましょう。

 

 

 

繊維系断熱材の種類と特徴

 

・グラスウール

ガラスを繊維状にし、綿のように集め、成型した断熱材です。

綿のようにふわふわしていますが、触る独特のチクチクとした感触がありますが、チクチクした感触を軽減させた商品も存在します。

断熱したい部分に敷き詰めるように施工するため、施工性が良く、比較的低価格で、断熱効果も高く、特に木造住宅の断熱工事で広く普及しています。

防音効果があり、火災や虫害に強い特徴があります。

 

コストパフォーマンスにも優れ、断熱材の定番です!

 

・ロックウール

石質を綿状にした断熱材で、アスベストの代替材料として優れた断熱性能があります。

断熱したい部分に敷き詰めるように施工するため、施工性が良く、比較的低価格で、防音性、耐火性に優れています。

グラスウールと並んで、広く用いられている断熱材です。

 

 

 

・セルロースファイバー

グラスウールがガラスの繊維質なのに対して、綿や新聞紙、木質等を原料として繊維質にした断熱材です。

断熱したい部分には専用の機械で吹き付けるように施工するため、施工には一定の技術力が必要になり、比較的コストもかかりますが、自然派志向や、エコの観点から人気を集めています。

グラスウールと比較して、調湿効果に優れているため、結露やカビが気になる方や、アレルギー対策にも効果的です。

 

断熱性能の他に非常に防音効果が優れた断熱材です♪

 

 

・インシュレーションボード

廃木材をチップ状に加工し、成型した断熱材です。

施工性が良く、木材の持つ調湿効果や、消臭効果に期待できます。

自然派志向の方や、エコの観点で注目されています。

 

 

 

発泡プラスチック系断熱材の種類と特徴

 

・硬質ウレタンフォーム

ポリオールとポリイソシアヌレートを原料にし、特殊な機械で現場発泡し吹き付ける様にして施工する断熱材です。

グラスウールが施工技術によって断熱性能にバラつきがあるのに対して、ムラなく施工することが可能で、高い耐久性に期待ができます。

比較的高価ではありますが、住宅の断熱材として徐々に普及してきています。

 

吹き付けの為、屋根裏まで隙間なく断熱出来ますよ!

 

 

・ビーズ法ポリスチレンフォーム

ビーズ状のポリスチレンを発泡させ、成型した断熱材で、いわゆる発泡スチロールと呼ばれる断熱材です。

耐水性、耐久性に優れ、軽いために構造材の負担になりにくく、施工性がよく、比較的安価なため、建築物の断熱材として広く用いられています。

 

 

 

 

住宅に用いられる断熱材の種類と特徴についてお伝えしました。

断熱材は施工する場所に応じて種類を使い分けることが一般的です。

床・壁・天井それぞれで断熱材に求められる性能は異なりますので、専門家と相談しながら適した断熱材選びをしましょう。

また、断熱材を選ぶ際に大切なことは、断熱材の持つ性能を理解することと、湿度の高い日本の気候に合わせてある程度調湿効果のある断熱材を使用することです。

室内の仕上げや、構造材の調湿性と合わせて断熱材の種類を検討できるといいですね。

 

 

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◆ 執筆者プロフィール ◆

satou_san

ー 佐藤結伽 ー
2級建築士。
2人娘の育児にも奮闘中。
最近、自邸の建設をし
注文住宅を購入する事の素晴らしさと、大変さを身をもって経験した。