◆家づくりのコラム:コントローラーについて

 

近年の住宅の設備機器は、どんどん便利に進化し、私たちの暮らしを支えてくれるようになりました。

それらの便利な設備機器を動かすためのコントローラーの位置は、住宅の計画に欠かせないものとなりました。

馴染みの深い給湯器のスイッチや、床暖房やエアコンのコントローラー、インターホンの子機はもちろんですが、照明や省エネ設備のコントローラーなど、設置する設備に応じてコントローラーの位置も便利な位置に設置しなければ、便利な設備機器を使いこなせない可能性もあります。

今回は便利な暮らしに欠かせないものとなった、設備機器のコントローラーについてお伝えします。

 

 

 

給湯器のリモコン

 

給湯器のリモコンは、文字通り給湯器のオンオフや給湯温度の設定、お風呂のお湯張りを行うためのリモコンです。

一般的にメインリモコンと浴室リモコンがあり、メインリモコンはキッチンや洗濯室などのお湯をよく使う場所に取り付けられます。

高さは130㎝以上の成人の目の高さに設置すると操作がしやすく、子どものいたずら防止になります。

 

また、対面キッチンの場合は、立ち上がりの壁にも設置できるが、作業性や水跳ねに留意する必要があります。

インターホンの子機などの他のコントローラー類とまとめて家事動線上に設置するとスマートで、場合によっては化粧パネルなどで隠すこともできますが、よく見える位置に設置することで省エネ意識の向上に繋がる効果があります。

 

 

キッチンに食洗器が付いている場合、給湯器のスイッチはあまり使う機会がありません。

お風呂を沸かす場合も、栓が閉まっているか確認した上でスイッチを押す方が多いため、設置位置はキッチンに拘る必要はありません。

お湯をよく使うことになる水廻りの近くに標準を絞って設置しておくと便利です。

 

床暖房のリモコン

 

床暖房の熱源器のオンオフと温度などの設定をするためのリモコンです。

給湯器と床暖房の熱源器が一体になっている場合でも床暖房のリモコンは給湯器のリモコンと別になります。

床暖房を使う部屋の入り口部分や、床暖房を使う部屋の照明スイッチの側に設置することが多いです。

 

 

インターホンの子機

 

家の外に設置されるインターホンの親機の受信機となるのがインターホンの子機です。

モニター式のものがほとんどで、リビングやキッチン等の日中多くの時間を過ごす場所に設置されることが多いです。

 

 

玄関ホールや、廊下など、玄関へ向かう動線上に設置する場合もあります。

電話と一体になっている機種もありますので、生活に寄り添った便利な位置に設置できるといいですね。

子機が増やせる機種もありますので、迷った場合は子機を増やして設置すると安心です。

寝室に置くことや、家事中に持ち運ぶ用として備えておくこともできます。

 

照明コントローラー

 

照明のオンオフはもちろんですが、調光や色温度を設定するコントローラーです。

部屋全体の照明演出を団欒・作業・くつろぎなどのシーンに合わせて1つのパネルで操作できるコントローラーと照明システムも注目されていますね。

照明のコントローラーは、部屋の入り口からすぐ手が届く壁に設置すると便利です。

リモコンタイプのコントローラーの場合は、紛失しないようにリモコンの置き場所をきめておくと安心ですね。

 

 

ホームセキュリティのコントローラー

 

ホームセキュリティを契約した場合、外出時や帰宅時に操作を行う操作パネルです。

一般的に、外出や帰宅をした場合、一定時間内操作をする必要がありますので、玄関ホールや玄関から近い部屋の壁に設置されます。

 

 

ホームコントローラー

 

電気設備の集中制御装置のことを言います。家庭内全ての電気設備機器や家電製品を1台でコントロールできるため、家庭内のエネルギーを一括で管理し、常に最適な状態にすることができます。

この場合、回線は全てネットワーク化されていますので、スマートフォンやパソコンやテレビ等で操作を行うことができます。

家庭内全体の省エネの意識付けや、操作の便利さを考慮すると、専用のタブレット端末を一台用意して、リビングに設置してもいいですね。

 

スマートフォンひとつで外出先から家電を管理出来ます♪

 

 

住まいに設置するコントローラーについてお伝えしました。

コントローラーの設置位置については、後回しになってしまうことが多いですが、早い段階から計画を行い、便利な設備機器をより便利に使いこなせるようにしたいですね。

 

 

 

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◆ 執筆者プロフィール ◆

satou_san

ー 佐藤結伽 ー
2級建築士。
2人娘の育児にも奮闘中。
最近、自邸の建設をし
注文住宅を購入する事の素晴らしさと、大変さを身をもって経験した。