◆住宅省エネルギー技術講習会(設計者講習会)

10月12日(水)に晴海の東京建築士会にて行われた「住宅省エネルギー技術講習会」へ参加致しました。

こちらの講習会は国土交通省が工務店や大工に向けて、住宅の省エネルギー化の技術習得を促すために全国各地で行われています。

今回は設計者の為の講習会でしたが、今後の省エネ住宅をより深く理解するために弊社から2名の参加となりました。

工事部代表で岩城、そして企画からわたくし平形が参加です。

 

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内容ですが、省エネ住宅にするための計画から省エネ基準の概要、そして外皮性能の計算方法を学びました。

なかでも重要なのがこの外皮計算で、外皮平均熱貫流率(UA値)という数値を基準値以下に抑えることが省エネ住宅の条件となるようです。

外皮平均熱貫流率(UA値)とは、住宅の内部から外壁、屋根、天井、床、及び開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値です。

基準値というのは日本全国の地域区分を8つに分けて、それぞれの気候や環境条件に基づいて基準値が設定されています。

省エネ住宅を設計する建設地の場所によって基準値(UA値)が異なるという事なんですね。

そしてこの基準値(UA値)こそが国の定める省エネ基準であり、ZEH(ゼロ・エネルギー住宅)や長期優良住宅、低炭素住宅などの値も全てこの基準値をベースにして設計されているわけです。

様々な省エネ住宅と呼ばれる住宅には、各部位に関わる面積や熱損失量を計算し、全てこの外皮平均熱貫流率(UA値)を求めていたんですね。

 

それからもう一つ外皮計算として平均日射熱取得率という基準があります。

冷房期と暖房期があり、外皮性能基準では「冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)」が定められています。

冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)とは、屋根、外壁、窓等の外皮の各部位から入射する日射量を外皮全体で平均した値になります。

やはりUA値同様、地域ごとの基準値が設定されており、この基準値以下にすることが省エネ住宅の条件となるようです。

 

省エネ基準ですが、以上の外皮計算の他に一次エネルギー消費量の計算という基準があります。
一次エネルギー消費量基準は、暖房、冷房、換気、照明、給湯(太陽熱利用、コージェネレーションを含む)などの設備による一次エネルギー消費量と、太陽光発電等の創エネ設備による一次エネルギー消費量の削減量から、住宅の一次エネルギー消費量(設計一次エネルギー消費量)を求め、基準となる一次エネルギー消費量(基準一次エネルギー消費量)と比較することで評価されるとの事です。

簡単に言うと、住宅で使用したエネルギー量と創られたエネルギー量を引いて、国の基準量と比較することで評価するといったところでしょうか?

こちらの計算は全てネット上にあるプログラムに入力して行うようです。

エネルギー消費性能プログラム http://www.kenken.go.jp/becc/

 

以上の内容の講習を半日ほど掛けて行った訳ですが、とても勉強になりました。

住宅の省エネ化はこれほど詳細な計算の基に成り立っていたんですね。

講習終了後、テストがありました。

合格すれば、後日修了証が送られてくるはずです。

結果出ましたら報告致しますね!


 

今回は設計士向けの講習を参加させて頂きました。

しかし、私たち北村住建は日ごろ設計業務は行っていない為、本来でしたら必要のない知識だったかもしれません。

ただ、設計面の知識を得ることで少しでも良い家づくりに活かせれば、お客様の理解にお役に立てればという思いで参加させて頂きました。

これからも皆さまの理想を叶える工務店として、価値のある情報を発信して行きたいと思います。

 

もし住宅の事で気になる事やお困りのことがありましたら、是非ご連絡ください。

私たちはハウスメーカーの様に大きな会社ではありません。

ただ、ハウスメーカーに出来ないことが出来る会社です。

あなたの理想をお聞かせください。

お待ちしております。

 

 

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