---最後にお二人にお聞きしたいのですが、一緒にお仕事をされての感想を、そしてこれからの事についてお聞かせ頂けますか?
高橋さん:技術的に本当に的確だっていう事ですね。
あと判断力が良いですね。
北村住建さんは工事のスケジュール組みとかマネージメント的な力があって、技術的にも優れている方ってそんなに多くないと思うんですよ。
設計サイドから言うと、こちらの言っている事がなかなか理解して頂けないような場合があるのですが、北村住建さんの場合は、逆にこちらが何を言っているのかなっていうのを、進んでくみとって頂けるように努力してくれる方なので、そこは印象深いですし、信頼出来るところだと思いますね。
北村:最近は耐震補強工事が多いもんですから、何度もやらせて頂いているうちに毎回パターン化されてきていますので、私共のほうからはご提案することも無く、それほどやりとりもなく現場が進んでいってしまうというか、打ち合わせでも順調に進んでしまうというのがこの頃多いのですが、新築の方をまたご一緒させて頂ければと願っています。
高橋様のコンセプトは現場が楽しく出来るものですから是非、新築の設計の方も受注して頂いて、工事をさせて頂ければと思っています。
高橋さんのお言葉にもあった事ですが、自分が何を言おうとしているかを探ってくれるとのことですが、それが分からないと僕も分かりましたと言えないところがありますので、求めているものはなんなのかと、それはユーザーのお客様に対してもそうなんですけど、表面の言葉だけで判断して事を進めていってしまうというのが非常にこわい部分でもあります。
何を求めてこの言葉を言っているのだろうと、それを僕が一番聞きたい本質なんですね、それを聞いた上で御提案をしていく、納得して仕事をしていく。
それが仕事の進め方として今までずっとやってきていますので、先ほどお褒めのお言葉を頂きましたけど、僕にとったら当たり前の事をしているだけなんです。
何回かの建築家様のインタビューの中でお褒めの言葉を頂きましたが、前にも話した事がありますけど、僕は当たり前の事をやっているだけで、家を建てる人間として自分の人生よりも長いものを造っていくわけですから一辺倒に当たり前にやってしまったら、それが当たり前じゃないと思うんですよね。
やっぱり当たり前というのはお客様の立場に立って、建築家様の立場に立って、何を求められているのだろうと、その中で最高のものを造っていこうっていうのが自然だし、それが普通だと僕は解釈しています。
北村住建は当たり前の事をやっているだけなのですけどね。
---以上になります。有難うございました。