北村:僕たちも、やはりどの物件に対しても現場は順調に進めていこうという努力はしていますね。
設計者の方・お客様・僕ら建築屋、この三者が一体になった時っていうのが現場っていうのは一番順調に進んでいくんですね。
どれ一つ欠けても駄目なんですよ。
だから例えば、お客様が建築に全く興味のない方、現場にも全然来てくれない。
そうすると、設計者の方とウチだけで家を造っていくことになるんだけども、そういう家っていうのは思い入れがあまり無いんですよね。
お客様は何を求めているんだろうか?どんな家に暮らしたいんだろうか?・・そのへんが見えないまま家が出来あがってしまう。
僕たちも達成感もあまりないし、なんとも非常に寂しい現場になってしまうんです。
そういった中で岡田さんのお客様っていうのは本当にみなさんいい人でね。
常に一緒に家を造っていこう!という気持ちになれるお客様ばっかりで、だから現場も何事もなく順調に自動的に出来あがっていく。
またそうやって三者が一つになって生まれた家っていうのは自然と素晴らしいものになるんですよね。
---では、岡田さんの考えられるいい建物とは?
岡田さん:そうですね、、、「そこで暮らす人」と「家」が響きあうって言うんですかね、住む人が家に合わせて住まないといけないっていうのはおかしいですからね。
それぞれがちょうど響き合って、家族らしさが自然と出ている家っていうのが僕は一番いい建物だと思います。
---そうしましたら最後に、岡田さんがこれから目指していきたいものというのは?
岡田さん:やはり、たくさんの人が関わってくれる建築も、もちろん手掛けていきたいですし、そうすることで僕がたくさんの人に関われるっていうことですから。
やっぱりアーティストと建築家が違うのは「社会性」がそこにあるかないか、っていう部分があると思っているんで、出来るだけ僕の仕事で多くの人が喜んでくれれば、それが僕にとって次への励みになりますし。
家であればそこに住まわれる方やそこを訪れた方が、心地よい思いをしてもらえたりとか、楽しい気分になってもらえれば嬉しいですから。
そういうことがより多く出来るような機会をもらえれば、どんなものでも是非チャレンジしていきたいと思っています。
北村:これからも、岡田さんと一緒に建物を造っていきたいと、、造らせて頂きたいと思いますので、宜しくお願いします。
岡田さん:こちらこそ宜しくお願いします。
---以上になります。有難うございました。