---まず最初に、稲沢さんが設計士になられたのきっかけというのは?
稲沢さん:僕の中ではごく自然と今の仕事をやっているんですけど、実は伯父さんだったり親父だったり、従妹とかが皆建築関係なんですね。
で、小さい頃からちょくちょくそういった現場に連れて行ってもらったりしてたので、建築の場にいるっていうのは全然違和感が無くて。
どうして設計をやろうかなって思ったのは、造る人達の中で誰が舵を取っているのかな?っていうのを親父とかに聞いてみると、「現場監督」って言うんですよ。
で、現場監督さんにも同じ質問をしてみると、やっぱり「設計屋さん」だと。
そうすると設計屋さんっていうのは一番「元締め」みたいな感じでいるんだなぁと思ったので、身近に設計をやっている人もいないし、現場をこう統括するような立場の人間として建築を見ていきたいなぁ、と思って設計の道に入ってみたんですけど・・・。
実際やってみたら、メチャクチャ面白かったんですよ!
ただ、図面を書いている、、絵を描いているのが楽しいんじゃなくて、僕の描いた図面をもとに監督さん達や職人さん達と現場で話をしながらの「アドリブ」がすごい楽しいんですね。
「こういう風にしたらどうだろうか?」って提案をしたとして、そうすると職人さん達から「いやいやそれならこうした方が手間もかからないし、いい仕上がりになるよ」「なるほど、それはいい方法だね!」なんていうやりとりをしていくのが、僕の中の建築というか設計なんですね。
そこが一番楽しいと思ったところですね!
北村:「設計監理」ですね。
稲沢さん:そうですね。僕のウェイトは完全に「設計監理」ですね!
---ちなみに設計士さんになられてどれ位になるのですか?
稲沢さん:えーと・・・どこからが設計士というか難しいんですけど、設計事務所に勤めてからとすると、もう21から22年になりますかね。
独立してからだと、11年目とかそれ位だったと思います。たぶん、・・・(笑)
---北村住建さんと出会ったきっかけというのは?
北村:うーん、、特殊な出会い方をしてますからねぇ。
稲沢さん:ホントその通りですね。