2006.12.25/
ヨシダデザイン一級建築事務所
吉田知代 様
これからの地震対策:免震住宅<前編>

入社一年目は掃除が本業:北村

北村:現場を汚くしていると、ゴミが邪魔で仕事をするのが遅くなるんです。また、他の業者さんのゴミが散らかっていると、自分のゴミも掃除できなくなるし、そうやって現場が汚くなっていってしまう。
逆に大工のほうが綺麗にしていると、他の業者さんもゴミを散らかさなくなる。

−−−なるほど

北村:それがあって、北村住建は必ず掃除させる。高校卒業して入ってくると、一年間は箒とちり取りが本業。
その合間を縫って仕事を覚えろ、と言っている。最初に掃除だけはきちっと教えている。

吉田:でも、そんな風に教えてくれるところは、今時ないと思いますよ。
技や躾を仕込むのじゃなくって、即戦力として単に働かされちゃうところがほとんどじゃないでしょうか?

北村:昔はそういうことができたんです。今は丁稚だからって月五万で働かせるのは無理なんです。だから、即戦力で働いてもらわなくちゃいけない。
北村住建では、ひとりの人間が入社すると4年間は赤字になる。それは、払っている給料分働いてくれないから。でも、働いているうちに少しずつ赤字が減ってくるわけ。

吉田:今時、そう言うことのできる北村さんは奇特な方だと思いますよ。

北村:でもね、そうやって人を育てた方が早い。今まで棟梁として大工を使ってきたけれど、大工が5・60人いて、安心して任せられる人は一人か二人くらいしかいない。

建築家の仕事は設計だけじゃなかった?!

−−−北村さんに、今回吉田さんとお仕事をした感想をうかがいたいのですが。

吉田:どうぞ、正直に(笑)

北村:免震の建物の仕事して、色々勉強させていただいて、新たな発見が自分の中にありました。
でも、あそこの現場はよくまとまったと思います。
立地条件が最悪な現場なんです。
スクールゾーンの通行規制があって思うように車の出入りができない。道路が狭くて電線もあって、重機が思うように入れない。でも通行止めにも出来ない。

その中で建てるにはどうするか考えると、監督やってる人が十人いたら、十人が「最悪の現場」って言うと思う。

吉田:(笑)やりたくないって言うでしょう。

北村:その状況の中で、僕はあくまでもアドバイスをしただけで、実際に警察に出向いたりガードマンの手配をしたり、色んなことを全部吉田さんがやった。

吉田:警察に行って、道路使用許可をもらうのにお金がかかるなんて、初めて知りました(笑)

北村:そう言う中で、無事に現場もまとまって良かったな、と思います。

インタビューは後編に続きます
後編は免震建築について掘り下げていきます。
お楽しみに!

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