■建築レポート■既存建物の耐震補強工事2

2007年02月20日「順調に終わるはずだったのに・・・」

 こんにちは!しばらくコラムを更新していなかった岩城剛です!
毎回このコラムを読んでいて下さった方々!大変申し訳ありませんでした!!
ただ、正確に言うと書かなかったのではなく、書けなかったんです・・・

 我が家のパソコンが完全に修復不能になってしまったんです!!

その犯人は! やはり「娘」!!
 気がついたらノートパソコンの上でジャンプしていました・・・。そのあと恐る恐るパソコンを開けた瞬間!我が家に雷が落ちました・・

 液晶がバキバキ/・・・バックライトもとんでるし!!(超号泣)
出費という意味でも痛いのですが、なにより中のデータが見れないのが困りました・・・今更バックアップもとりようが無いし・・   しばらくショックで立ち直れませんでしたよ・・・とほほほ
 結局新たに購入しましたけどね・・・       皆さん!子供には注意しましょう!!


 では本編に参りましょう!

 今まで色々ありましたがいよいよ最後の補強部分です。
物置きにある勝手口の脇の壁(写真 左参照)に、金物・筋交い・構造用合板張りをすれば全て完了!やることは今までと同じだし、今さら特別な問題もないだろうし、やっと終わりだ〜!    そう思っていました・・・ところが・・・

           なんと基礎がない!!!

 そうなんです、この物置は元々車庫だった部分を造りなおしていたため、正面部分は基礎がまるっきりないんです!
 「そんな馬鹿な。じゃ写真にある勝手口も全部浮いてるの!?」
その通り!物置正面の間口約3mの壁全てが宙に浮いていて、おまけに土台や柱などもなく、余った材料で簡単に造ったような造作の壁だったんです!外部のモルタルでもっているようなもの・・・恐ろしい・・

 これは放っておくわけにはいきません!急きょ予定を変更して、正面部分の大幅な造り直しにとりかかることになりました。  順調に終わるはずだったのに・・・くそ〜〜!!

 まずは解体、ダイアモンドカッターで切れ目を入れて、2階から下の外部モルタルを全部剥がします。これがまたモワモワホコリがすごい!さすがにご近所が布団を干してない時にやりましたよ・・ゴホッ・・(写真なし)
ちなみに躯体部分は簡単に造ってあるぶん簡単に壊れました。


  次に肝心の基礎を造ります。

まずは配筋をしていきます。もちろん既存の基礎と一体化させなければ意味がないので、既存基礎にアンカーを打ち鉄筋をからめていき、床コンクリートからも鉄筋を立ち上げ、最後に土台アンカーボルトを組み込んで、全て結束線でしっかり結べば配筋は完了です。

 次に基礎の仮枠を組んでいきます。ベニヤと垂木で基礎の原型の箱を組んでいくのですが、いくつかポイントがあります。

  1、仮枠はきっちり垂直に!じゃないと曲がった基礎になってしまいます!
  2、蹴飛ばしても倒れないように!生コンの重みを支えられるようにしっかり固定!
  3、頑丈に作るけど壊しやすいように!生コンを入れてもその水圧に耐えられるように頑丈に造るので
    すが、あくまで仮の枠なので、壊しやすいように釘で造ります。(矛盾?)

 最後にコンクリートを流します。
量としてはそんなにないので、今回は手練りで行いました。
砂・砂利・セメントを割合をみて調合し、水を入れてひたすら練ります。
これが慣れないと結構疲れるんですよ・・・だんだん腰も痛くなってくるし・・・おまけに手早くやらないと固まってきてしまうから休んでいられません!エッホエッホ!!

  数日後、仮枠を解体すると、このように仕上がりました!
これで基礎は完成で〜す!

 

 


今回は大工というより、鳶(頭)に変身という感じでした! 


 さて!なんだかんだ長かった「耐震補強工事2」もいよいよ次回で最終回です!
         是非お読みください!
                      お楽しみに!

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