■建築レポート■既存建物の耐震補強工事2

2006年10月06日「次は台所!でも・・・」

10月6日 008.jpg10月6日 013.jpg毎日毎日雨がよく降りますねぇ〜
僕がカエルだったらうれしいんだろうけど・・・

今日から台所へと移っていきます。

 「え?もう和室は終わり?」

そうです、和室は終わりです。確かに和室にはまだ筋交いやホールダウンを入れられる壁はあるんですが、壁という壁全てに入れればいいというわけではありません。その家の大きさ・形状・間取りに合わせて、設計士さんの構造計算に基づいてバランスよく補強を行わなければなりません。偏っててはダメ。強すぎても弱すぎてもダメ。あくまでバランスが大事!

 さて、台所の方ですが、工事内容としては和室と同じことをするだけですから楽勝!と、言いたいところですが、そこは築40年以上!そう簡単に進ませてはくれません・・・

 まずは床・壁・天井を解体。

「さあ筋交いを入れよう!・・・あれ?・・・柱がない・・」
「じゃあ柱を立てよう!・・・梁もない・・え〜〜〜!!」

 普通は間仕切り壁の上には梁があります。じゃないと、間柱の頭を固定することができないし、なにより壁自体がふらふらしてしまいますからね。

 おそらく察するに
「だったら間仕切りの両部屋の天井を組めば総持ちになって壁は振れない!梁がなくても大丈夫!」という様な考えでしょう・・

 まぁ確かにそうですけど・・・
それじゃ筋交いなんてまともに入ってるわけがない!

しかし柱・梁がないと筋交いの意味がありません!(第2話参照
というか入れられません!
すぐさま用意して柱と梁を入れましたよ・・・まったく!

ここからはいつもの標準工事。(写真 上)
筋交い入れ・金物付け・構造用合板張り、耐震補強において「三種の神器工事」ですね!(笑)

 ちなみにたすき掛け筋交いだとこういう風になります(写真 下)
 この壁も梁は入っていませんでした・・・コラ〜〜!!

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