2006年07月02日「構造金物工事」

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屋根工事も無事に終わり、雨が降っても安心です。
 
とにかく、柱も梁も棟木まですべての構造材が現しのため濡らせないのでこれまで1週間は、毎日毎日突然の雨が降ってもいいように莫大な大きさのシートを掛けたり剥がしたりで大変でした。

これから、構造金物工事に移ります。

この建物は、羽子板金物やVP金物はほとんど使用不可能のため、使用していません。

なぜだかわかりますか?・・・天井がないので全部丸見えなのです。

しかし、何も入れないというわけにはいきません。地震にうるさい北村住建が認めません。

じゃあ、見えてもしょうがないけど入れるか・・・それは世間の工務店やハウスメーカーが考える手段です。 一般的には、色々な建物を拝見させていただきましたがみんな入っていました。

北村住建はどうしているのか・・・・・

あまり教えたくありませんが、ちょこっとだけ披露しましょう。
建物の強度は一切、弱くしてはいません。あしからず・・・

1、柱のほぞを長ほぞにする。(普通=60? 長ほぞ=90mm)

上記写真の込み栓(一番上)を使うためです。堅木の欅材を横から打ち込みます。VP金物(写真2番目)と強度は同じになります。 全ての柱の足元と頭に入れました。
昔々の工法ですが、まだまだ金物には負けていません。

2、横架材どうしの金物は、羽子板ボルトを使うのですが、ほとんど使えませんでした。

隠しボルトという手方を使っています。材料にめんどくさい加工をします。
手間がたたった分、下からは何も金物をつけてはいないように見えますが、これも強度は落ちていません。

3、特殊なボルト用座金を使用しています。

強制乾燥をかけていない自然の木材を使用しているため、長い年月で木痩せが生じて、思いっきり締  めたボルトも緩んでしまいます。そうなると何のための金物なのか?ということに・・・
そのためにはどうするか・・・いい座金があるのです。痩せた分締まり、揺れを感知するともっと締まる  という優れものがあるのです。(写真3番目)
値段は普通の角座の25倍〜30倍もしますが、こういう建物には重宝します。

この建物は、歴史に残っている社寺仏閣などに使われている昔ながらの工法と最新鋭の工法を取り入れながら建築されています。

この後の工事も、いたるところに新旧の工法を取り入れ、進んでいきます。  お楽しみに・・・・・


  

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■建築レポート■とことん『和』の家 新築工事 by 北村信行

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