■建築レポート■既存建物の耐震補強工事

2005年10月17日「引き抜き強度その1・ホールダウン金物」

055.jpg さて!今週のコラムのお時間がやってきたわけなんですが、関係のない話ですが聞いてください!今週の私はまったくついてませんでした・・・まず車のタイヤがパンク!どこかで釘を踏んでいたらしく、いくら空気を入れてもすぐにペコペコ・・・スペアタイヤに交換しようとしたらそのスペアもパンクしていた・・・やっと修理したと思ったら、今度はエンジンオイルが漏れていてカスカスになっていた・・・幸いエンジンは無事でしたが、いったいなんなんでしょう今週の私・・・ちょい半泣きです*** 
 ゴホン! 気をとりなおして本編にまいります!

 まずホールダウン金物とは、建築物の構造躯体を基礎にしっかり固定するための接合金物で、住宅の四隅等に取り付けるボルトのことで、耐震補強工事において重要な金物です。(全て重要ですが)
建物を支える基礎から土台や柱が抜けないように、柱と土台を緊結するための特別なボルトで、住宅の四隅など、構造計算に基づいて力のかかる柱部分の引き抜き強度を上げる為に使うものです。地震の揺れによって柱が土台から引き抜かれないようにバランスよく設置していきます。
 
 今回の工事では、新規基礎部分はもちろん基礎配筋時にホールダウン用アンカーボルトを設置しましたが、既存基礎部分は、ケミカルアンカーを使いアンカーボルトを固定・設置していき、そこにホールダウンを構造計算のもと、バランスよく取り付けていきました。
 「いっそ全部の柱にホールダウンをつけてしまえばいいのでは?」 
そんな声が聞こえてきそうですが、そういうわけにはいきません。ただつければいいのではなく、全体的な家のバランスを計算したうえでホールダウンの位置や強さがきまります。
 「じゃあ他の柱や梁は何もしないの?」
それもちがいます、他の柱・梁にはまた別の工事をしていきます。何を使って何をするのかはまた次回のコラムでご紹介致します。
                                            −−つづくーー

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■建築レポート■既存建物の耐震補強工事 by 岩城剛

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