■建築レポート■既存建物の耐震補強工事

2005年10月13日「壁倍率の強化・筋かい入れ」

 今回からこのコラムの担当を引き継ぐことになりました岩城剛です。宜しくお願いいたします。
コラムの更新が遅れてしまい申し訳ありませんでした。

068.jpg コンクリートの打設も無事終わり一安心といいたいところですが、まだまだ耐震面では弱く、突然の地震時の危険性は軽減されておりません。そこで壁倍率の強化の為、45×90の筋交いを入れていくわけなんですが・・・なにより苦労させられたのはどろ壁でした・・・・
 解体時のコラムには書かれていませんでしたが、このどろ壁くずしがまたえらく大変で・・・崩せば崩すほど出てくる出てくる出てくる出てくる・・・ある程度崩したらガラ袋に詰める、また崩す、詰める、崩す、このくりかえしが朝から晩まで2〜3日続きました。一番にホコリが半端じゃなく、朝は日本人、帰りは黒人といった感じでもうどろまみれ!しばらく「どろ」という言葉を聞くのすら嫌でした・・・
 その苦労の甲斐もあって筋交い入れは順調に進んでいきました。筋交いというのは構造計算に基ずきバランス良く配置します。片筋交で2倍、たすき交けで4倍の強度となり、それを 筋交いプレート・ジャスティンプレート・フリーダム等の金物で柱、梁、土台に固定していきます。

 これで建物の強度はかなり増したわけですが、まだまだ強化すべき部分はたくさんあります。構造体をいかにバランス良く強くするか、その続きは次週ということで・・・・
                                      −お楽しみに!−

人気blogランキングに参加中です。クリックお願いします!

■建築レポート■既存建物の耐震補強工事 by 岩城剛

お問い合わせはこちら